「Uber Eats(ウーバーイーツ)で注文しようとしたら『配達エリア外』と表示された」「いつも使えているのに『近くに配達できるパートナーがいません』と出て注文できない」。多くの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。便利なフードデリバリーの代名詞となったUber Eatsですが、日本全国どこでも、いつでも利用できるわけではありません。
この記事では、Uber Eatsが配達できないエリアの現状から、エリア内にもかかわらず注文できない原因、そしてその対処法までを徹底的に解説します。自分の住む地域で最適なサービスを見つけるためのヒントとして、ぜひご活用ください。
Uber Eatsの配達エリアの現状:全国展開と「空白地帯」
Uber Eatsは、世界中の食文化を変革してきた巨大プラットフォームです。そのサービス範囲は拡大を続けていますが、まだ「空白地帯」も多く存在します。まずは、その全体像を把握しましょう。
グローバルな普及と日本国内での展開
2024年時点で、Uber Eatsは世界45カ国、11,500以上の都市でサービスを展開しており、その加盟店数は100万店舗を超えています。この巨大なネットワークは、今もなお成長を続けています。
日本においては、2016年9月に東京でサービスを開始して以来、急速にエリアを拡大。2025年12月時点で、ついに全都道府県でのサービス提供を達成しました。しかし、「都道府県をカバー」していることと、「その都道府県の全市区町村で利用可能」であることは同義ではありません。実際には、県庁所在地や主要都市が中心で、郊外や人口の少ない地域ではまだ利用できないケースが多く見られます。
2025年の地方拡大戦略:地方都市への進出
都市部での競争が激化する中、Uber Eatsは新たな成長戦略として地方への展開を加速させています。2025年3月には、新たに10県22都市でのサービス開始を発表しました。これには、これまでサービスが手薄だった地域の主要都市が含まれています。
2025年3月に拡大された主な都市
- 広島県:福山市、三原市、尾道市
- 山口県:岩国市、周南市、下松市
- 愛媛県:今治市、新居浜市
- 静岡県:藤枝市、焼津市、島田市
- 長崎県:諫早市
出典: Uber Eats Japan ニュースルーム
この動きは、これまでデリバリーサービスの恩恵を受けにくかった地方の消費者や飲食店にとって大きなチャンスとなります。同様の地方拡大戦略はオーストラリアでも見られ、2025年には新たに67の地方都市へ展開し、約4500万ドルの追加収益を生み出すと予測されています。日本の地方都市においても、同様の経済効果が期待されます。
なぜ配達できない?エリア内でも起こる3つの原因
「自分の家は配達エリア内のはずなのに、注文できない…」そんな経験はありませんか?サービスエリア内であっても、様々な理由で一時的に配達が利用できなくなることがあります。主な原因は3つに大別できます。
原因1:配達パートナーの不足
最も一般的な原因が、注文を届けたいタイミングで、近くに稼働している配達パートナー(配達員)がいないことです。アプリに「近くに配達できるパートナーがいません」と表示されるのがこのケースです。
- 需要と供給のミスマッチ:ランチやディナーのピークタイム、雨や雪などの悪天候時には注文が殺到し、配達パートナーの数が追いつかなくなることがあります。逆に、早朝や深夜は稼働している配達パートナー自体が少ないため、注文が通りにくくなります。
- 収益性の低いエリア:配達パートナーは個人事業主であり、効率的に収益を上げられるエリアで稼働する傾向があります。そのため、注文が散発的で長距離配達が多い郊外や地方では、配達パートナーが集まりにくいという構造的な問題があります。
配達パートナーの視点から見ると、利益が出にくい配達を避けるのは当然の判断であり、これが結果として一部エリアでの「配達員不足」につながっています。
原因2:レストラン側の都合
配達パートナーがいても、注文先のレストランが受付を停止している場合もあります。
- 店内業務の繁忙:ランチタイムなど、店内の来客で非常に混雑している場合、レストランはデリバリーの注文受付を一時的に停止することがあります。これにより、調理の品質を保ち、店内の顧客サービスを優先します。
- 加盟店の絶対数の少なさ:サービスが開始されたばかりのエリアや、人口が少ない地域では、Uber Eatsに加盟しているレストランの数自体が限られています。選択肢が少ない上に、その数少ない店舗が受付を停止すると、実質的に注文できる店がなくなってしまいます。
原因3:需要と供給のアンバランス
Uber Eatsは、配達パートナーの配置を最適化するために「ヒートマップ」という機能を提供しています。これは注文が多いエリアを色で示す地図で、配達パートナーはこれを見て注文の多い場所に移動します。
しかし、このシステムが必ずしも完璧に機能するわけではありません。SNS上では、「ヒートマップで赤く表示されている『繁忙エリア』に行ったのに、全く注文が入らない」といった配達パートナーの声も散見されます。これは、ヒートマップが10分ごとに更新されるため、情報のタイムラグが生じたり、多くの配達パートナーが同じ場所に集中しすぎて供給過多になったりすることが原因と考えられます。結果として、ユーザー側からは注文できるのに、マッチングに時間がかかったり、最終的にキャンセルされたりする事態につながる可能性があります。
自宅はエリア内?簡単な確認方法と裏ワザ
自分の住んでいる場所や、今いる場所がUber Eatsの配達エリア内かどうかを調べる最も確実な方法は、公式アプリまたはウェブサイトを利用することです。
- Uber Eatsのアプリまたは公式サイトを開く。
- 配達先の住所を入力する。
- レストランの一覧が表示されれば、その場所は配達エリア内です。
もし「申し訳ありませんが、この地域ではまだサービスをご利用いただけません」といったメッセージが表示された場合は、残念ながらエリア外です。
裏ワザ:エリアの境界線で受け取る
自宅がエリア外でも、配達エリアの境界線がすぐ近くにある場合、公園やコンビニなど、屋外の指定した場所で商品を受け取るという方法もあります。ただし、配達パートナーと正確に落ち合う必要があり、手間がかかるため最終手段と考えましょう。
Uber Eatsが使えない時の代替案:主要フードデリバリーサービス比較
Uber Eatsがエリア外だったり、一時的に利用できなかったりする場合でも、諦める必要はありません。日本には他にも優れたフードデリバリーサービスが存在します。ここでは主要なサービスを比較し、あなたの状況に合った代替案を探します。
全国カバー率で見る「Uber Eats vs 出前館」
日本市場において、Uber Eatsと双璧をなすのが「出前館」です。両社ともに47都道府県でのサービス展開を謳っており、国内最大のネットワークを誇ります。
- Uber Eats:外資系ならではの洗練されたアプリの使いやすさと、個性的でおしゃれな個人店の加盟が多いのが特徴。都市部や新しいもの好きの若年層に強い傾向があります。
- 出前館:古くから日本で事業を展開しており、大手チェーン店のラインナップが豊富。地方都市やファミリー層に強く、幅広い年齢層に利用されています。
Uber Eatsがエリア外でも、出前館なら対応している、あるいはその逆のケースも少なくありません。両方のアプリで住所を検索してみるのが最も賢明な方法です。
地方都市で勢力を伸ばす「Wolt」と「menu」
全国展開では2強に及ばないものの、特定の地域で強みを発揮するのがフィンランド発の「Wolt(ウォルト)」と、日本発の「menu(メニュー)」です。
- Wolt:2024年時点で28都道府県に展開。「おもてなし」を重視した質の高い配達サービスが特徴で、特に広島や北海道などの一部地域ではUber Eatsよりも普及していると言われています。
- menu:2025年時点で33都道府県でサービスを提供。ガチャ機能や人気アニメとのコラボなど、独自のエンターテイメント要素を取り入れたキャンペーンでユーザーを惹きつけています。
これらのサービスは、2強がカバーしきれていない地方都市や郊外エリアへ積極的に進出しており、Uber Eatsが使えない地域での有力な選択肢となります。
コンビニや特定ジャンルに特化したサービス
レストランの食事だけでなく、「今すぐ欲しい」日用品や食料品に対応するサービスも増えています。
- 7NOW(セブンナウ):セブン-イレブンの商品を最短30分で届けるサービス。2024年には全国展開を完了し、食品から日用品まで幅広い商品を注文できます。Uber Eatsなどのプラットフォームとは提携せず、独自のアプリでサービスを提供しています。
- Rocket Now(ロケットナウ):2025年に日本でサービスを開始した韓国発のデリバリーサービス。東京、大阪、名古屋などの大都市圏を中心に急速にエリアを拡大しており、配達料が無料という大きな特徴があります。
これらの特化型サービスは、特定のニーズに応える強力な選択肢となり得ます。
まとめ:最適なデリバリーサービスを見つけるために
Uber Eatsは日本全国47都道府県にサービスを拡大しましたが、依然として配達できない「空白地帯」は存在します。また、サービスエリア内であっても、配達パートナーの不足やレストランの都合により、一時的に注文できなくなることも珍しくありません。
重要なのは、一つのサービスに固執せず、自分の生活圏で利用可能な選択肢を複数持っておくことです。
ポイントの再確認
- エリアの確認:まずはUber Eats、出前館のアプリで自宅がエリア内か確認する。
- 代替案の準備:エリア外ならWoltやmenuなど、他のサービスが対応していないか調べる。
- 原因の理解:エリア内なのに注文できない時は、時間帯を変えたり、別のお店を探したりしてみる。
フードデリバリー市場は今も変化し続けており、各社がエリア拡大やサービス改善にしのぎを削っています。今日使えなかったサービスが、明日には使えるようになっているかもしれません。本記事を参考に、ぜひあなたのライフスタイルに最適なデリバリーサービスを見つけてください。


