Uber Eats(ウーバーイーツ)配達のマナーが悪い原因
在宅需要の高まりとともに利用者も増え続けるUber Eatsですがサービスを支えているのが料理を届けるUber Eats配達パートナーです。
街でもUber Eatsのロゴ入りバッグを背負った配達パートナーの姿を目にする機会が増えていますが、Uber Eatsの広がりとともにUber Eats配達パートナーのマナーの悪さが問題になっています。危険運転や路上での妨害行為など重大な被害につながる迷惑行動も報告されていますがサービス開始当初はマナーについての指摘は多くありませんでした。
なぜ短期間でUber Eats配達パートナーのマナーが問題視されるまでの悪くなってしまったのでしょうか。
自由に働けるという働き方が原因
Uber Eatsのマナーが悪い原因として挙げられるのが他の仕事とは大きく違う特徴的な働き方です。
Uber Eatsは好きなときに自由に働けるのが大きな特徴です。一般の仕事では定時に出社して維持に帰宅するのが当たり前ですがUber Eatsでは出社や帰宅という概念すらありません。
配達パートナーに登録したら気が向いたときに自由に働けるので多様な働き方に対応しているのが魅力ですが、その自由さが仕事に対する責任感の欠如につながっているという指摘もあります。
自由な働き方と無責任は全くの別物なのですが一部の人が混同してしまったためにいい加減な働き方をする人が増え、マナーの悪い行動が目立つようになってしまっているのが現状です。
参入障壁が低いことが原因
Uber Eatsはほかの仕事に比べて参入障壁が圧倒的に低く誰でもやる気さえあれば働けます。参入障壁の低さには多様な人材を呼びこめるというメリットがある一方で問題のある人材を選別できず無制限迎え入れてしまうというデメリットがあります。
Uber Eatsのマナーが悪いといっても大多数の配達パートナーはマナーを守ってきちんと仕事をしています。マナーが悪いのは多く見積もっても全体の5パーセント以下です。他の仕事であれば5パーセントに満たない問題行動をとる人材は書類審査や面接でふるい落とされるのですがUber Eatsでは最低限の審査のみなので採用されてしまいます。
本来なら問題ありとして働けないはずの人まで算入できてしまう障壁の低さがマナーの低下を招く一因となっています。
配達パートナーの教育制度がないことが原因
一般的なアル副業では仕事を覚えるための教育制度が用意されています。見習いとして研修期間の間に仕事を覚えることで一人前の人材へと成長したところで本格的に戦力として働くことになりますが、Uber Eatsの配達パートナーには教育制度や研修制度が設けられていません。
スマートフォンに必要事項を入力し登録完了したら即配達パートナーとなるため仕事をこなすのに必要な知識やマナーを身につけないまま現場に投入されてしまうことになります。
要領がわかれば誰でもこなせるように仕事がデザインされているとはいえ安全やモラルついての知識もなしに働き始めればマナーが悪いのは当然です。
稼働数で報酬が決まってしまうことが原因
Uber Eats配達パートナーの報酬は稼働数によって決まる出来高制です。働けば働くほど報酬も上がるのはやりがいや稼働率向上に効果的ですが、一方で効率を重視するあまり安全やマナーが蔑ろになりやすいという弊害も指摘されています。
報酬目当てに稼働数最優先で働くUber Eats配達パートナーの中に急ぐあまりスピードを出し過ぎたり飛び出しや急ターンなどマナーの悪い危険な走行をする人が出るのはシステムを考えると当然の結果です。
Uber Eatsのマナーの悪さは個人のモラルではなくUber Eatsのシステムそのものが原因という指摘にもうなずけます。
ユーザーのレビュー評価が意味をなしていないことが原因
Uber Eatsには利用者が配達パートナーを評価するシステムが用意されています。配達時間や料理に問題がないかなどをチェックして評価が行われ各個人ごとに蓄積された評価を見ることで優秀な配達パートナーかどうかを知る指標になります。
問題なのはレビュー評価が実質的に意味を成していないことです。マナーが悪く低評価がつけられても配達パートナーにはほぼペナルティがありません。好評価のために丁寧に配達するよりも低評価を気にせずマナーを無視してどんどん依頼をこなしたほうが稼げるのがUber Eatsの実状です。
レビュー評価が低いと報酬が下がったり依頼が受けられなくなったりといった実効性のあるペナルティがでない限りマナーの改善は望めないのが現状です。
誰にも雇われていないことが原因
一般企業では仕事上のマナーや態度を注意するのは上司や雇用主など管理者の責任です。Uber Eatsの配達パートナーも本来であればマナーの悪い人に対して注意が行われるべ気なのですが、そもそも配達パートナーはUber Eatsに雇われて働いているわけではありません。彼らは独立した個人として仕事を請け負っているに過ぎず、Uber Eats側としては管理監督の責任はないという見解です。
元締めであるUber Eatsが管理監督の責任も義務も放棄しているのですから誰にも雇われていない配達パートナーのマナーや態度についての責任は個人に求めるしかないのですが、本人に反省の気持ちがなければ改善されるはずもなくいつまでもマナーの悪さは放置されたままです。
誰にも雇われていないことが原因で誰も責任を取らないことになっている現状がさらにマナーの悪さを招く悪循環に陥ってしまっています。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達の悪いマナー
「ウーバー地蔵」をしている
Uber Eatsの悪いマナーで最近特に評判が悪いのが店舗の前の路上で依頼を待つ行為です。通行人の迷惑になっているにもかかわらず路上で長時間待ち続ける行為はその姿から「ウーバー地蔵」などとも揶揄される迷惑行為として不評を買っています。
本来であれば公園のベンチなど迷惑にならない場所で待機するのがマナーなのですが新規参入が増えるとともに配達パートナー間の競争は激しさを増しています。1件でも多くの依頼をこなすには受注後即店舗で料理を受け取れる店舗前で待機するのが最も効率がよく、稼働率向上のテクニックとして店前での依頼待ちが当たり前になっています。
このような店前で待機する行為は見た目も悪く通行の邪魔になりますし来店するユーザーの迷惑となりお店の評判を下げかねない厄介な行動です。
交通違反や危険な走行をしている人がいる
素早い配達をめざすのはいいのですが、そのために交通違反や危険な走行をするのは重大なマナー違反です。
Uber Eatsの初期から懸念されていたのが配達パートナーによる交通事故です。Uber Eatsの稼働エリアは繁華街やオフィス街など平日でも人通りの多いエリアが中心です。そんなエリアを配達を急ぐ自転車がスピードを出して走るのですから住民としては不安を抱くのも当然です。
交通違反や危険な走行が跡を絶たないのは急いで配達し件数をこなすほど報酬が上がるというUber Eatsの報酬システムが根本的な原因です。交安全運転にインセンティブを支払うなど抜本的な改革が求められています、
配達の態度が悪いことがある
配達員の態度についてマナーの悪さを指摘する声も多く聞かれます。
Uber Eatsは人間関係に縛られず自由に働けることがクローズアップされがちですが、仕事の基本は預かった料理を依頼主の手元に届けるという人と人を結ぶ役割です。短時間とはいえ届けるときにお客さまと直接顔をあわせる機会があるのですから最低限のマナーは必須なのですが、Uber Eats側では接客指導などの教育は行われていません。
料理を配達すればそれで役割完了、という考えが全ての依頼者に通用するわけではなく最低限のマナーは人として身につけておくことが求められます。無言で料理を渡したり料理を乱雑に扱ったりすればマナーの悪さにクレームがつくのも当然です。