近年、全国の中小都市へ積極的にサービスを展開しているUber Eatsは、静岡県内でも対応エリアを拡大し続けています。2025年3月には藤枝市でもサービスが開始され、多くのレストランが加盟し、市民の食生活に新たな選択肢を提供しています。それに伴い、自由な働き方を求める人々の間で「配達パートナー」という仕事への関心が高まっています。
この記事では、静岡県藤枝市でUber Eatsの配達パートナーとして登録するための具体的な方法、必要な書類、注意点を網羅的に解説します。これから始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
藤枝市のUber Eats配達エリアと特徴
Uber Eatsは2025年に入り、地方都市への展開を加速させており、藤枝市では2025年3月17日からサービスが開始されました。まだ新しいエリアですが、着実に利用が広がっています。
藤枝市の主な配達エリアは、藤枝駅を中心に東西と南側の市街地がメインです。特徴的なのは、東側で焼津市、西側で島田市の配達エリアと隣接・連結している点です。これにより、エリアをまたいで広範囲の配達リクエストを受けるチャンスがあります。ただし、配達員がどの店舗からでもリクエストを受けられるわけではなく、各レストランが設定する配達範囲に依存します。
エリアの傾向として、駅周辺や市街地はレストランの数が多く注文も集中しやすい一方、配達パートナーも多いため競争が激しくなることがあります。逆に郊外は注文頻度が下がるものの、配達員が少なく長距離配達になりやすいため、一件あたりの報酬が高くなる可能性も秘めています。実際に稼働しながら、自分に合ったエリアや時間帯を見つけていくことが重要です。
なお、Uber Eats自体の営業時間は24時間ですが、実際に注文できるかどうかは各加盟店の営業時間によります。
登録前に確認!配達パートナーの基本条件
Uber Eatsの配達パートナーになるためには、いくつかの基本条件を満たす必要があります。登録手続きを始める前に、ご自身が該当するか必ず確認してください。
- 年齢:18歳以上である必要があります。
- 車両:配達に使用する車両によって要件が異なります。特に、自家用の乗用車(白ナンバー)での配達は法律で禁止されています。125ccを超えるバイクや軽自動車を使用する場合は、「事業用ナンバー(緑ナンバーまたは黒ナンバー)」の取得が必須です。
- 国籍:外国籍の方が登録する場合、就労が許可されている特定の在留資格が必要です(詳細は後述)。
- その他:副業が禁止されている公務員などは登録できません。また、基本的な日本語でのコミュニケーション能力が求められます。
【車両別】登録に必要な書類一覧
Uber Eatsの登録で最も重要なのが書類の準備です。使用する車両によって必要な書類の数が大きく異なります。以下のグラフは、車両ごとの必要書類数を比較したものです。自転車での登録が最も手軽であることが一目でわかります。
以下に、車両タイプごとに必要な書類を具体的に解説します。書類はすべてスマートフォンで撮影し、アプリからアップロードします。
全車両共通で必要なもの
どの車両で登録する場合でも、以下の2点は必須です。
- プロフィール写真:注文者やレストランのアプリに表示される顔写真です。無帽、正面、無背景で、顔がはっきりと確認できるものを用意しましょう。
- 銀行口座情報:報酬を受け取るためのキャッシュカードの写真、または口座情報の入力が必要です。信用金庫、信用組合、農協(JAバンク)などは利用できない場合があるため、都市銀行やネット銀行の口座を準備することをおすすめします。
自転車・徒歩で配達する場合
自転車または徒歩での配達は、最も手軽に始められる方法です。上記の共通書類に加えて、以下の身分証明書が1点必要です。
- 身分証明書:以下のいずれか1点。
- 運転免許証
- パスポート(顔写真ページ)
- マイナンバーカード(表面)
- 在留カード(外国籍の方)
※顔写真のない健康保険証や住民票は身分証明書として認められません。
原付バイク(125cc以下)で配達する場合
125cc以下の原付バイクで配達する場合は、運転免許証と車両関連の書類が必要になります。
- 運転免許証:有効期限内のもの。
- 自賠責保険証明書:保険期間が有効であること。登録者本人の氏名が記載されている必要があります。
- ナンバープレートの写真:車両に取り付けた状態で、プレートの文字と番号が鮮明に読み取れるように撮影します。自賠責ステッカーも見えるように撮影してください。
軽自動車・事業用バイク(125cc超)で配達する場合
軽自動車(軽貨物)や125ccを超えるバイクで配達する場合、最も多くの書類が求められます。これらは「事業用」としての登録となるため、ナンバープレートも自家用とは異なります。
- 運転免許証
- 自賠責保険証明書
- 任意保険証書:対人・対物賠償が無制限であることが推奨されます。配達パートナー本人が補償対象であることが明記されている必要があります。
- 車検証(自動車検査証)または軽自動車届出済証
- 事業用ナンバープレートの写真:軽自動車は黒地に黄色文字のナンバー(黒ナンバー)、125cc超のバイクは緑地に白文字のナンバー(緑ナンバー)を車両に取り付けた状態で撮影します。
【2025年4月からの新要件】
2025年4月1日より、軽自動車で新規登録する全ての配達パートナーは、追加で以下の書類提出が必須となりました。
- 安全管理者トレーニングの受講証明書
- 適性診断の受講証明書
これらの講習や診断は事前に受けておく必要がありますので、軽自動車での登録を検討している方は特に注意してください。
5ステップで完了!Uber Eats配達パートナー登録の全手順
書類の準備ができたら、いよいよ登録手続きに進みます。プロセスはすべてオンラインで完結し、面接などはありません。大まかな流れは以下の通りです。
- アカウント作成:Uber Eatsの公式サイトにアクセスし、「登録して配達を開始する」ボタンからメールアドレスや電話番号、氏名などを入力してアカウントを作成します。
- 稼働エリアと車両の選択:稼働する都市として「藤枝市」を選択し、配達に使用する車両(自転車、原付バイクなど)を選びます。
- 必要書類のアップロード:事前に準備した書類の写真を、画面の指示に従ってアップロードします。書類の四隅が切れていたり、文字が不鮮明だったりすると再提出となり時間がかかるため、丁寧な撮影を心がけましょう。
- Uber Driverアプリのダウンロードと交通安全クイズ:書類提出後、配達員専用の「Uber Driver」アプリをダウンロードします。アプリ内の指示に従い、交通安全に関する簡単なオンライン講座(動画視聴とクイズ)を完了させます。所要時間は15分程度です。
- アカウントの有効化を待つ:すべての手続きが完了すると、アカウントは審査待ちの状態になります。書類に不備がなければ、通常24時間〜72時間程度で審査が完了し、アカウントが有効化されます。混雑状況によっては1〜2週間かかる場合もあります。有効化されれば、いつでも好きな時にオンラインにして配達を開始できます。
外国籍の方が登録する場合の注意点
外国籍の方が配達パートナーとして登録するには、日本での就労が認められた在留資格が必要です。Uber Eatsでは、新規登録可能な在留資格を以下のように定めています。
- 永住者
- 特別永住者
- 定住者
- 日本人の配偶者等
- 永住者の配偶者等
- 特定活動(ワーキングホリデー)
「留学」や就労時間に制限のある「特定活動」などの在留資格では、現在新規での登録はできません。必要書類として、在留カード(表裏)やパスポートの提出が求められます。また、登録手続きの最終段階で、コンプライアンスセンターでの在留カードの現物確認が必要になる場合があります。
まとめ:藤枝市でUber Eats配達を始めるために
本記事では、静岡県藤枝市でUber Eatsの配達パートナーになるための登録方法を詳しく解説しました。藤枝市はサービスが開始されたばかりの新しい市場であり、これから配達の需要が高まる可能性があります。
登録プロセスで最も重要なのは、ご自身の配達スタイルに合った車両を決め、必要な書類を不備なく準備することです。特に125ccを超えるバイクや軽自動車での登録は、事業用ナンバーの取得や追加の講習が必要となるため、計画的に進める必要があります。最も手軽に始められるのは自転車での登録です。
シフトに縛られず、好きな時間に働けるUber Eatsの配達パートナーは、副業や空き時間の有効活用に適した働き方です。このガイドを参考に、ぜひ藤枝市での配達パートナーデビューを目指してみてください。



