結論:月13万円は副業として現実的な目標
まず結論から言うと、2025年現在、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達で月13万円を稼ぐことは、副業として十分に現実的な目標です。専業でなくとも、平日の夜や週末に時間を確保し、戦略的に稼働することで達成可能な金額と言えます。
実際に、ある副業配達員は週6日、1日4時間程度の稼働で月収約13万円を達成したというシミュレーション結果を報告しています。また、本業の合間に月15日稼働して14万円以上を稼いだという実例もあり、目標達成のハードルは決して高くありません。
「誰でも楽に稼げる」時代は終わり、「稼げる人と稼げない人の差が広がり、より戦略性が求められるようになった」というのが2025年のUber Eatsの実情です。やみくもに稼働するのではなく、エリア、時間、天候、そしてインセンティブを意識した「賢い働き方」ができるかどうかが、収入を大きく左右します。
この記事では、月13万円という具体的な目標を達成するために必要な稼働時間、収入を最大化するための戦略、そして注意すべき税金について、最新の情報を基に詳しく解説していきます。
月13万円達成のための具体的な稼働シミュレーション
「月13万円」という目標を達成するには、具体的にどのくらいの稼働が必要なのでしょうか。時給と配達件数の2つの視点からシミュレーションしてみましょう。
時給ベースでの計算
Uber Eats配達員の時給は、稼働するエリアによって大きく変動します。一般的に、注文数の多い都市部ほど高くなる傾向にあります。
仮に、比較的多くの人が稼働する主要都市の平均時給である1,400円を基準に考えてみましょう。
- 1ヶ月に必要な稼働時間: 130,000円 ÷ 1,400円/時 ≒ 約93時間
- 週あたりの稼働時間(月4週換算): 93時間 ÷ 4週 ≒ 約23時間
これは、例えば「平日に3日間、毎日3時間(計9時間)」+「土日にそれぞれ7時間(計14時間)」といった働き方で達成できる計算です。本業を持つ人でも、週末を中心に時間を確保すれば十分に可能な範囲と言えるでしょう。ある試算では、時給1,400円で週6日・1日4時間働くと月収約13万円になるとされています。
配達件数ベースでの計算
次に、1件あたりの配達単価から考えてみます。配達単価も時間や場所、距離によって変動しますが、平均すると500円〜700円程度が目安です。
仮に、1件あたりの平均単価を600円と設定します。
- 1ヶ月に必要な配達件数: 130,000円 ÷ 600円/件 ≒ 約217件
- 1日あたりの配達件数(月25日稼働と仮定): 217件 ÷ 25日 ≒ 約8.7件
注文が集中するピークタイムであれば、1時間に3〜4件の配達は十分に可能です。つまり、1日あたり約2〜3時間程度の集中した稼働で達成できる件数となります。もちろん、これはあくまで平均値からの単純計算であり、実際には後述するインセンティブ(追加報酬)が加わるため、より少ない時間や件数で目標を達成することも可能です。
収入を最大化する「稼げる」戦略の4大要素
Uber Eatsで効率的に収入を得るためには、がむしゃらに走り回るのではなく、需要と供給のバランスを読んで戦略的に動くことが不可欠です。特に重要なのが「時期」「時間帯」「エリア」「天候」の4つの要素です。
① 時期:繁忙期と閑散期を見極める
Uber Eatsには、注文が増え稼ぎやすい「繁忙期」と、注文が減り稼ぎにくい「閑散期」が存在します。このサイクルを理解することが、年間を通じた安定収入の第一歩です。
- 繁忙期(稼ぎやすい):梅雨(6月)、猛暑(7-8月)、台風シーズン(9月)、年末年始や寒さが厳しい時期(12-2月)。人々が外出したくないと感じる気候の悪い時期は、デリバリー需要が急増します。
- 閑散期(稼ぎにくい):気候が良く過ごしやすい春(4-5月)と秋(10-11月)。外食や外出する人が増えるため、注文数は減少傾向になります。
SNSでは閑散期になると「ウーバーは終わった」という声が上がることが恒例となっていますが、これは季節的な変動によるものです。繁忙期には報酬が1.5〜2倍に跳ね上がることもあるため、年間トータルで収入を考えることが重要です。
② 時間帯:ピークタイムを制する者が収入を制す
1日の中でも、注文が集中する「ピークタイム」に稼働することは、時給を上げるための基本中の基本です。待機時間を減らし、効率的に配達件数を重ねることができます。
- ランチピーク: 11:00 〜 14:00頃
- ディナーピーク: 18:00 〜 21:00頃
特に、ベテラン配達員によると、ランチは11:45〜12:15頃、ディナーは18:30頃と19:30〜20:00頃に需要の頂点が来ると分析されています。この「ドピーク」を狙うことで、時給5,000円を超えることも夢ではありません。逆に、14時〜17時頃の「アイドルタイム」は注文が激減するため、休憩時間に充てるのが賢明です。
③ エリア:注文の多い場所で待機する
どこで配達するかも収入を大きく左右します。闇雲に待つのではなく、注文が入りやすいエリアを把握し、戦略的に移動することが求められます。
- 繁華街・オフィス街:平日のランチタイムやディナータイムに注文が集中します。東京では渋谷、池袋、上野などが代表的な稼ぎスポットとして知られています。
- 駅周辺:単身者や若者が多く住んでおり、時間帯を問わずコンスタントに注文が入りやすいエリアです。
- 住宅街(特にタワーマンションなど):週末や悪天候時に需要が高まります。ただし、マンション内の移動に時間がかかる場合もあるため注意が必要です。
一つの場所に固執せず、時間帯や曜日によって稼働エリアを変える「エリア分析」が収入アップの鍵となります。
④ 天候:「悪天候は稼ぎ時」は今も健在
雨や雪、酷暑や極寒といった悪天候の日は、配達員にとって最大のチャンスです。「外に出たくない」注文者が増える一方で、「働きたくない」配達員が減るため、需要と供給のバランスが崩れ、報酬単価が大幅にアップします。
悪天候時には、通常の配達報酬に加えて「雨クエスト」などの特別なインセンティブが発生することも多く、気候が悪い日は報酬が1.5〜2倍になり、時給3,000円超えも珍しくありません。もちろん、安全確保が最優先です。耐水圧の高いレインウェアや防寒具など、しっかりとした装備を整えることが、このチャンスを活かすための必須条件となります。
2025年の報酬システムと高単価の現実
「Uber Eatsは稼げなくなった」という声を耳にすることもありますが、現場のトップ配達員からは「むしろ以前より稼げる」という意見も強く出ています。2025年現在の報酬システムは、数年前とは大きく様変わりしており、その実態を理解することが重要です。
報酬の二極化:「稼げる人」と「稼げない人」の差
現在の報酬システムの特徴は「報酬の振れ幅が大きくなった」ことです。ダイナミックプライシング(需給に応じた価格変動)が徹底され、低い時は300円台の案件もあれば、高い時は2,000円を超える高額案件も日常的に出現します。
あるベテラン配達員の分析によると、コロナ禍の2021年頃は1,000円を超える案件は稀でしたが、2025年現在では2,000円以上の案件が当たり前のように表示され、悪天候時などには時給5,000円以上を達成する配達員も珍しくないといいます。実際に2025年8月には月収100万円を達成した配達員が複数確認されるなど、稼ぎ方の二極化が進行しています。
「単価が下がった」と感じる人は、振れ幅が大きくなった結果、低単価の案件に遭遇する機会が増えたためと考えられます。稼げる配達員は、こうした低単価案件を適切に「拒否」し、高単価の案件を厳選するスキルを身につけています。
インセンティブの主役「クエスト」を攻略する
現在のUber Eatsの報酬体系において、最も重要なのが「クエスト」と呼ばれるインセンティブです。これは、一定期間内に特定の配達回数を達成するともらえるボーナス報酬で、収入に与える影響が非常に大きい要素です。
- 日跨ぎクエスト: 現在の主流。「月曜〜木曜」の平日クエストと、「金曜〜日曜」の週末クエストの週2回制が基本。
- 雨クエスト: 悪天候が予想される日に発生。1回配達するごとに追加報酬がもらえることが多い。
クエストは配達「件数」でカウントされるため、達成を優先する場合は、単価が高くても時間のかかる長距離案件より、単価は低くても短時間で完了する短距離案件を数多くこなす戦略が有効になることもあります。クエストを制する者がUber Eatsを制すと言っても過言ではなく、毎週金曜日に通知されるクエスト内容を見て、その週の稼働計画を立てることが高収入への近道です。
月13万円稼ぐための実践的テクニック5選
戦略の4大要素に加え、日々の稼働で実践できる具体的なテクニックを身につけることで、さらに効率的に月13万円の目標に近づくことができます。
- 配達リクエストを賢く選ぶ(案件の厳選)
アプリに表示される「報酬額」と「距離・時間」を瞬時に見て、自分の時給目標に見合うかを判断するスキルが重要です。特に、極端に単価の低い案件や、移動距離に対して報酬が見合わない案件は、時には勇気を持って断る(拒否する)ことも必要です。ただし、厳選しすぎるとかえって待機時間が増えて非効率になるため、バランス感覚が求められます。 - 複数アプリの併用(掛け持ち)
多くのベテラン配達員が実践しているのが、Uber Eatsの他に「出前館」や「Wolt」など、他のフードデリバリーサービスのアプリを同時にオンラインにする方法です。Uber Eatsの注文が少ない時間帯に他のサービスで配達依頼を受けることで、待機時間を大幅に削減し、収入を安定させることができます。 - 待機場所を一つに絞らない
特定のお店の前(例えばマクドナルドなど)でじっと待つだけでなく、「鳴り」が悪いと感じたら少し周辺を移動してみましょう。数分移動するだけで、新たな配達リクエストが入り始めることはよくあります。 - 装備を整える
スマートフォンホルダー、大容量のモバイルバッテリー、高品質な雨具、保温・保冷性能の高いバッグなど、快適かつ安全に配達するための装備への投資は、長期的に見て収入アップに貢献します。特に雨の日の稼働を考えるなら、安価なレインウェアはすぐに浸水して稼働限界を迎えてしまうため、耐水圧の高いしっかりとした製品を選ぶことが結果的に稼ぎに繋がります。 - 定型文を活用して時間短縮
「お料理を受け取りました」「まもなく到着します」「置き配完了しました」といった顧客への連絡は、スマートフォンの辞書機能に定型文を登録しておくと、数タップで送信でき、わずかな時間短縮が積み重なって効率を上げます。
忘れてはいけない税金の話:個人事業主としての心得
Uber Eatsの配達パートナーは、会社に雇用される従業員ではなく、「個人事業主」として業務委託契約を結びます。そのため、得た収入に対して自分で税金の計算と納税を行う「確定申告」が必要です。月13万円の収入があれば、ほぼ確実に確定申告の対象となります。
確定申告が必要になる基準
確定申告が必要かどうかは、Uber Eatsを本業としているか、副業としているかで基準が異なります。
ここで言う「所得」とは、年間の総収入から後述する「経費」を差し引いた金額です。例えば、副業で年間の売上が30万円、経費が5万円だった場合、所得は25万円となり、確定申告が必要になります。
- 副業の場合:Uber Eatsを含む副業での年間所得が20万円を超えた場合。
- 本業(専業)の場合:年間の合計所得が基礎控除額である48万円を超えた場合。
月13万円の収入は年間で156万円になるため、経費を差し引いても所得20万円(または48万円)を大幅に超えるため、確定申告は必須です。
経費を計上して賢く節税する
個人事業主のメリットは、配達業務のためにかかった費用を「経費」として収入から差し引けることです。これにより、課税対象となる所得を減らし、納める税金の額を抑える(節税する)ことができます。
経費として認められるものの代表例は以下の通りです。
- 車両関連費:自転車やバイクの購入費、修理代、ガソリン代
- 通信費:スマートフォンの本体代金や通信料(事業で使用した割合分を按分)
- 備品代:配達用バッグ、スマホホルダー、モバイルバッテリー、雨具など
- 保険料:任意保険料など
- その他:配達エリアまでの交通費など
日頃から領収書やレシートをきちんと保管し、何が経費になるのかを把握しておくことが重要です。
副業が会社にバレないようにするには?
副業でUber Eatsを行う場合、会社に知られたくないと考える人も多いでしょう。副業が会社に発覚する主な原因は、副業収入によって住民税の額が変動し、会社の給与から天引きされる際に経理担当者に気づかれるケースです。
これを防ぐには、確定申告の際に住民税の納付方法を「普通徴収(自分で納付)」に選択します。確定申告書第二表の「住民税に関する事項」欄で「自分で納付」にチェックを入れることで、給与分の住民税は従来通り天引き(特別徴収)、副業分の住民税は自宅に届く納付書で自分で納める形に分離できます。
これにより、会社に住民税額の変動を知られるリスクを大幅に減らすことができます。ただし、自治体によっては対応が異なる場合もあるため、心配な方は事前に市区町村の役所に確認することをおすすめします。
まとめ:戦略次第で月13万円は十分に達成可能
この記事では、Uber Eatsで月13万円を稼ぐための具体的な方法と注意点を解説しました。結論として、2025年においても月13万円という目標は、正しい戦略と努力次第で十分に達成可能です。
Uber Eatsの配達は、単なる「作業」ではなく、需要を読み、効率を追求する「戦略的な仕事」です。成功の鍵は「情報収集」と「試行錯誤」。自分なりの「勝ちパターン」を見つけ出すことが、他の配達員と差をつける最大のポイントです。
最後に、月13万円を達成するための要点を振り返ります。
- 目標設定:月13万円は副業として現実的な目標。週20〜25時間程度の稼働が一つの目安。
- 戦略の実行:「繁忙期」「ピークタイム」「人気エリア」「悪天候」を狙って効率的に稼働する。
- 報酬システムの理解:高単価案件を狙い、インセンティブの主役である「クエスト」を確実に攻略する。
- 税務知識:個人事業主として確定申告は必須。経費を正しく計上し、必要であれば住民税の「普通徴収」を選択する。
自由な働き方に魅力を感じ、自分の頑張り次第で収入を増やしたいと考えている方にとって、Uber Eats配達パートナーは依然として非常に魅力的な選択肢です。まずは週末に数時間からでも、この記事で紹介したコツを意識して始めてみてはいかがでしょうか。


